nv 2016年2月24日

モソモソして通りの悪い声がコンプレックスでした(40代・男性)


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中学生の頃から、自分の声についてずっとコンプレックスを抱いていました。

モソモソしていて芯のない、通りの悪い声だという自覚があったのです。自分の声が好きになれないため声を出すこと自体がおっくうで、人前で話すことはもちろん、電話をかけることも大嫌いでした。

また「できるだけましな声に聞こえるように発声しなければならない」と思えば思うほど緊張してしまい、喉がこわばった感じになってしまいました。この自意識過剰な緊張状態で声を出すと、ますますモソモソとくぐもった声が出てしまったものです。

高校生のとき、声に関してかなりショックな出来事がありました。何かの用事で友人宅に電話をした時のことです。友人の弟が電話に出ました。電話が苦手だったためこのときも当然緊張してしまっていた私は、緊張したときに出てしまう余計にくぐもった声で「お兄さんいますか」と言いました。弟さんはすぐに私の友人に電話を代わってくれましたが、実は私の声について感じたことを友人に後で語っていたのです。

友人から後日聞いたところによると、弟さんは私について「あの変な声の人」と評していたということでした。この話を聞いて私はがっくり落ち込んでしまい、自分の声に対する自信を完全に喪失したのです。

その後は、声質を改善する余地があるとはまったく思わずに大学時代までを過ごしました。ちなみに、通っていたのは外国語大学です。専攻は英語でした。大学卒業後は、通訳の勉強をするために英語圏の大学院に留学しました。その留学先で、発声に関する大きな転機が訪れたのです。

留学先では、通訳練習の一環として、大勢の人の前で話すことや、録音した自分の声を聞くことが日常茶飯事になりました。もう恥ずかしがってはいられませんでしたが、初めはこれが大変な苦痛でした。

当初は以前の調子でくぐもった声を出していたため、ある日、指導教官から声について面と向かって指摘をされてしまいました。「君の声は聞きづらい。口の外まで声が出ていない。せっかく訳自体は悪くないのに、そんな発声では良さがまったく伝わらない」というのです。

ここまで直球で指摘されると、ショックを通り越してしまい、もう開き直るしかないという気持ちになりました。この出来事がきっかけになって、私の声はようやく少しずつ変わり始めます。喉の余計な力が抜けるようになり、話すときに声帯を適度に開いて発声することができるようになり出したのです。もちろん、訓練として授業で行った発声や発音の練習も大いに役立ちました(ちなみに「不思議の国のアリス」に出てくるセリフを繰り返し英語で暗唱するという内容でした)。

こういった経験を通じ、声は徐々に改善していきました。今では、よい声だと言われることもたまにあります。



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